小沢健二「So kakkoii 宇宙」は届くのか?

So kakkoii 宇宙 「幸せ」という言葉を使うのは難しい。 それは誰もが感じたことがあるもの。しかしそれを感じる瞬間は人によって様々だ。 幸せへの感度と金銭的な貧富は関係ないように思う。重要なのはきっと思考的な技術。 小沢健二は昔から変わらずに、あ…

小沢健二「恋しくて」新解釈

■君というのは小山田圭吾なのでは■ 先日、夜中にピアノを弾いていた。何の気なしに、無造作に、小沢健二の「恋しくて」のコード譜と歌詞を開く。何十回何百回と聴いた曲。口ずさむと何故だかその日は違って聞こえた。 幸せなときは 不思議な力に 守られてる…

日本の音楽は死んでなんかいない

■お茶の間への影響■ 90年代、CDシングルの売上ランキングを必死で目で追い、曲を聴き漁っていた。現在、そのチャートはとある部分で全く意味をなさない。 それが「お茶の間に影響力のある音楽」かどうかというところで。 お茶の間に影響力のあるアーティスト…

「国民1億人総 田島カンナ」リバーズ・エッジ感想

リバーズ・エッジのネタバレを含みます。 先日リバーズ・エッジを劇場で観てきた。コミックでは読んでいたが、オリジナルが出版されたのは94年とのことで、その時自分はまだ小学生である。ご存知の通り、エンディング曲には岡崎京子の親友、小沢健二が書き下…

「アルペジオ」歌詞の好きなところ

「魔法的」に行ってから2年近くが経つ。「流動体」が衝撃的過ぎて「フクロウの声が聞こえる」にそれほど心踊らされず。 しかし岡崎京子の「リバーズ・エッジ」と共に「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」がやってきて、また心動かされた。 小沢健二とは…

小沢と小山田はまだ一緒に音楽をやっている

私の妄想である。 しかしそう考えずにはいられない。 『あなたが犬なら』 Corneliusの「あなたがいるなら」の歌詞が聴いて想像していたものと大分違っていた。 昨日までAppleMusicの歌詞の一部に確かにそう表記されていたらしい。 今日確認したが、その部分…

オルタナとロック

音楽の世界に身を置いているとよく思うことがある。 「ロックをやりたい」とか「ロックなバンドでありたい」という人達がとても多い。 しかし本質的にロックというものを捉えている人がどれだけいるのだろうかということ。 体感的に9割はロックというものを…

「流動体について」のストリングスアレンジ

近田春夫氏がストリングスアレンジについて言及していた。 今時、弦はシンセの打ち込みでもかなりなことが出来るのだが、やはり人間が演奏をしないことには不可能な領域はある。このスリリングなアレンジを聴くと、つくづくそう思えてくる。いや、実際、最近…

小沢健二の言う「裏切り」の意味

先日、小沢健二のオフィシャルサイトひふみよに「裏切り」という言葉が突然現れた。 そんな風に動いていく世で、日本の社会の渦の真ん中らへんに今回身を置いてみて(テレビ局に行くとか、普段しないので)、『流動体について』という難しい内容の曲への反応…

「流動体について」楽曲分析

小沢健二の「復活」シングル「流動体について」を作曲の観点から分析していきます。 初めて聴いたときのこの曲の印象は「オザケンが帰ってきた」です。 それは「ある光」の後にリリースした曲達が「オザケン節」ではなかったからでしょう。 メディアにオザケ…

オザケンをイイという人

オザケンがカムバックして一週間以上が経ち、周りの反応も段々見えてきました。 僕の周りでは否定的な意見はほとんどなく、同世代だと「やっぱり『何か』いいよね」という意見が多かったです。 オザケンについてコアなファンじゃない人が考えるのは、 ・明る…

小沢健二「流動体について」歌詞解釈

メディアの意見をシャットアウトしたつもりが、色々耳に入りました。 否定的な記事、書いているライターの方もいました。 「音楽的に」とか「年齢的に」とか。 でも僕はこう思います。 一つの曲をリリースしただけで、ここまで世の人達が歌詞の意味や、作り…

「流動体について」コード進行

「流動体について」 作詞/作曲/編曲:小沢健二 ■Intro■※(×=8分休符) |G G × × A G × B|× G A G × × × ×| |A |A/F# |C#m7 |C#m7 |Bm7 |E |A | 羽田沖 街の灯が揺れる 東京に着くことが告げられると |A/F# |C#m7 |Bm7 |E |A |A7 | 甘美な曲…

「間違い」に気付く

小沢健二の「流動体について」の歌詞解釈。 私なりに考えていたのだが、その歌詞の通り私自身の解釈が既に間違っているように思った。 彼の曲について解釈する上で、やはりもっと情報を集めるべきだった。 他人の解釈はさておき、彼自身が発信しているものは…

オザケンとの出会い

「オザケン」の最初の記憶はどれだったかはわからない。 はっきりと覚えているものを書いていく。 まずは1994年12月11日に放送されたHEY!HEY!HEY!。 「一浪したけど、塾は行かないで東大に行った」というエピソードや、ダウンタウンへの生意気な態度を覚えて…

小沢健二、ニューシングル

先日、小沢健二がゲリラ的に日本を騒がせた。 友人と渋谷で向かえた朝、始発を待つ二人は閉まったTSUTAYAの透明な自動ドアから「小沢健二」と「ニューシングル」の文字を目撃する。 その夜ミュージックステーションに彼はいた。 流動体について 今は小沢健二…

はじめまして。

この記事を読んで下さった方、はじめまして。 Sanieといいます。 このように文章を書こうと思った経緯は、日ごろから感じたことや考えていることを外に発信したい。また、思考の整理をしたいと考えたからです。 SNSについてどうとらえているかというと、他愛…